2024年第4回診療所事務長会
社労士が教える事務長が知っておくべきこと
社労士の選び方/労務トラブル・ハラスメント最新事情
9月18日に開催いたしました2024年第4回診療所事務長会では、講師に社会保険労務士法人Voiceの川村奈穂子運営管理部長と中尾友美社会保険労務士をお招きしました。
「本当にあった労務トラブルから学ぶ~社労士が教える事務長が知っておくべきこと」をテーマにした勉強会で、約60名の方にご参加いただきました。
参加できなかった方のために、セミナーの一部をこちらで報告させていただきます。
また、セミナーの詳しい内容は、月刊「クリニックばんぶう」11月号にもレポートされる予定です。
お楽しみに☆
■社労士との付き合い方
前半は川村氏から社会保険労務士との上手な付き合い方について解説していただきました。
事務長が社労士と対等に話をするには、まずお互いが率直に質問し合える環境をつくり、信頼を高めることが重要だと指摘。その上で社会保険と給与計算の基礎知識なども必要になるとのこと。
また、ぼったくり社労士事務所と付き合わないための見分け方も教えていただきました。
■本当にあった労務トラブル
後半は社労士である中尾氏から、実際にあった事例などを交えて、労務トラブルとその対策についてお話しいただきました。
よくあるのが人間関係のトラブルで、スタッフ同士やクリニックとスタッフの対立です。人間関係が悪くなることで診療にも影響が及んだり、人材が流出したり、クリニックの評判低下にもつながります。
対策としては就業規則の整備することでルールを明確化させることや、雇用契約書を作成すること、コミュニケーションをとりスタッフの思いを傾聴すること、などについて詳細に解説していただきました。
また、退職代行を利用する事例が増えていることなど、最新事情についても取り上げていただきました。
■ハラスメント最新事情
パワハラが起きやすい職場の特徴として、残業が多い、様々な立場や年代の人が在籍する、失敗が許されないなどが挙げられます。医療・福祉業界がそこに含まれていることを踏まえ、まずはパワハラの要件についてしっかり理解することが必要であると指摘。クリニックとして求められるパワハラの予防や起こったときの対策について詳しく説明していただきました。
■2024年事務長サミット関東
診療所事務長会は今年関東でも立ち上がり、10月24日に東京で「2024事務長サミット関東」が開催されます。
テーマは「本当にあった怖い⁉労務トラブルから学ぶ~院長、私、辞めさせていただきます!」で、事務長会の賛助会員で当日講師も務める紙谷悦子氏(㈱メディウェル代表取締役)からセミナーの内容について説明がありました。
参加をご希望の方は10月2日(水) 24:00までに参加申し込みフォームよりお申し込みをお願いいたします。