2024年第2回診療所事務長会

24年診療報酬 点数改定について

賃上げ/医療DXの推進/生活習慣病対策/個別指導の動向

~外来を中心に~

 

5月15日に開催いたしました2024年第2回診療所事務長会では、大阪府保険医協会事務局で診療報酬改定への対応や個別指導、点数相談などに従事している三村翔次長をお招きしました。

約60名の方にご参加いただき、2024年診療報酬の点数改定などについて、3月29日に出された疑義解釈をもとに学ぶ勉強会になりました。

今回は残念ながら参加できなかった方のために、セミナーの一部をこちらで報告させていただきます。

また、セミナーの詳しい内容は、月刊「クリニックばんぶう」7月号にもレポートされる予定です。お楽しみに☆

■2024年改定の特徴

 三村次長は、診療所に関連する2024年診療報酬改定の特徴として、▽医療従事者の人材確保や賃上げに向けた取組み、▽医療DXの推進による医療情報の有効活用、遠隔医療の推進▽外来医療の機能分化・強化等▽新興感染症等に対応できる地域における医療提供体制の構築に向けた取組▽かかりつけ医、かかりつけ歯科医、かかりつけ薬剤師の機能の評価、▽質の高い在宅医療・訪問看護の確保、などを挙げ、一つひとつ丁寧に説明していただきました。

■医療従事者の賃上げ

今回の改定では注目されるのは、医療従事者の賃上げです。外来・在宅ベースアップ評価料が注目されていますが、それは賃上げの一要素で、基本給・定期昇給を含めて、その他税制などの措置も使いながら賃上げを全体的に図っていくのが厚労省の意図だと三村次長は考えます。

協会に問い合わせの多い対象職種(その他医療に従事する職員など)や、算定要件、今回の改定における懸念点などについて解説していただきました。

■個別指導の動向

後半は、気になる厚生局の個別指導についての話題になりました。指導に当たりやすいと思われる医療機関、実際に個別指導となった診療所の事例、減点・異議申請などについて、保険医協会ならではの生々しいお話を伺うことができました。

参加者からは、個別指導の対象となる高点数はどれぐらいか、個別指導の通知について、監査の基準について、など続々と質問が寄せられ、三村次長からは丁寧なお答えいただき、会は終了しました。

■次回は7月17日(水)18:30~DXに関するセミナー

2024年3回目の診療所事務長会は、中央ビジコム株式会社市場開発部目利き医ノ助事業推進責任者松岡様をお迎えします。

テーマは「DX」です。申込開始は、こちらでご案内します。

また、診療所事務長会では、今後もさまざまなセミナーを開催していきます。聞きたいテーマやご要望などがありましたら、ぜひ「お問い合わせ」フォームよりご意見をお寄せください。